Geo-Stickにより得られた加速度時刻歴データからは、これの周波数特性を表すフーリエ振幅スペクトルが得られます。さらに、時間を区切ってこの処理を行うことで、ランニングスペクトルが得られます。
ランニングスペクトルを求めるには、加速度時刻歴データ20秒分を、計測開始から0~20秒、10~30秒、20~40秒といったように、10秒ごとにずらして抽出し、それぞれでスペクトルを求めます。これを、縦軸に周期をとり計測時間方向に並べて、値をコンターで表示します。
2020/06/25 04:47の地震で、Geo-Stickが設置された建物(4階建、RC造)の1階において観測された加速度時刻歴データをもとに、ランニングスペクトルを描いた例を下図に示します。震動中に加速度の周波数特性が変化していることがわかります。
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Geo-Seismo Technical Report 20観測された加速度時刻歴とスペクトルの一例 |