スマートフォンを使った地震時の計測
スマートフォンには、Geo-Stickに搭載されているものと同様のMEMS加速度センサーが装備されています。これが計測しているデータをアプリで取りだせば、スマートフォンを振動計として動作させることができ、地震時の振動を捉えて震度などを表示させることもできます。また、スマートフォンは多くの人が保有しており、地震が発生した場合に様々な場所で振動を捉えることができ、これらのデータを集めることができれば、地震で揺れやすい場所を調べたり、地震動の伝わる様子を可視化することができる可能性を秘めています。米カリフォルニア大などの研究チームが開発したMyShakeと呼ばれるアプリでは、震源に近い場所でスマートフォンが捉えた地震動が、どのくらいで自分の場所に伝わってくるかをユーザーにしらせ、注意を喚起することを目標としています。
https://play.google.com/store/apps/details?id=kr.sira.vibration&hl=ja
https://play.google.com/store/apps/details?id=edu.berkeley.bsl.myshake&hl=ja
http://www.hakusan.co.jp/LABO/i-jishin/
Geo-Stickでは、地震時の揺れに基づく構造物の診断を目的としているため、同じ場所に長期間しっかり固定されていることを前提としています。これにより、構造物の大地震時の揺れや経年変化、地震時の損傷などを推定することができます。もちろん、多くの構造物にGeo-Stickが設置されれば、スマートフォンを用いたものと同様なサービスも可能となります。