ICT

ICTは「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略で、通信技術を活用したコミュニケーションを指します。情報処理だけではなく、インターネットのような通信技術を利用した産業やサービスなどの総称です。

ITもほぼ同じ意味の言葉ですが、ITは、ハードウェアやソフトウェア、通信インフラなどコンピュータ関連の技術そのものを指す用語です。一方、ICTは情報を伝達することを重視し、医療や教育などにおける技術の活用方法、またはその方法論といったものを指します。
また、省庁によってもICTとITのどちらを使用するかが異なります。経済産業省では通信技術そのものを扱うことが多いので「IT」を用いており、総務省では情報通信産業を扱うことが多いので「ICT」を使っています。

→総務省|情報通信(ICT政策)
→総務省|平成28年版 情報通信白書|防災×ICTの推進

政府や行政機関でも、公共事業や地域活性化など各分野でICTを活用するためのさまざまな計画が立てられています。例えば、総務省では地震などの天災から国民を守るために、Lアラート(災害情報共有システム)を活用した災害情報伝達手段の普及拡大を推進しています。

また、G空間情報(地理空間情報)を活用することで、ピンポイントで詳細な防災情報を発信できる仕組みを提供しています。防災拠点など人の集まる場所での無料Wi-Fi環境の整備も進んでおり、被災者が情報を受け取りやすくしたり、素早く安否確認できるようにしたりしています。

Geo-Seismo(Geo-Stickとクラウドを組み合わせた、地震と建物のモニタリングサービス)もまた、ICTを防災に活用しています。