E-ディフェンス(1)

E-ディフェンス(E-Defense)とは、世界最大級の震動台を有する実験施設です。この震動台の上に実物規模の大型構造物を建設し、これの地震動による破壊実験を行うことができます。E-ディフェンスは国立研究開発法人防災科学技術研究所が所管し、施設は兵庫県三木市にある兵庫県立三木防災公園内にあります。

驚くべきはその大きさとパワーです。実験棟の面積は約5,200m2、高さ43mで、実際の地震と同じ複雑な三次元の揺れを造り出す15m×20mの震動台が装備されています。その上に最大1,200トンの構造物試験体を載せ、阪神・淡路大震災を上回る地震動をおこすことができます。戸建住宅はもとより、鉄筋コンクリート造6階建て程度の建物に震動を加え、破壊するまでの様子を観察できます。

→防災科研|E-ディフェンス
→E-ディフェンス – Wikipedia

E-ディフェンスは、阪神・淡路大震災で発生した構造物被害の教訓を活かし、地震から人命を守る構造物の設計を目指して、平成12(2000)年1月に建設が開始され、平成17(2005)年3月しました。以来、数多くの実大三次元震動破壊実験が行われています。名前に冠される”E”はEarth(地球)を表すそうです。地震国日本が生み出した素晴らしい実験施設は、世界の地震防災に貢献していきます。