K-NET
- 2017.01.27
- K-NET
Geo-Stickの計測結果を用いた構造物の診断サービスでは、K-NETが提供するデータを用いています。K-NETとは、国立研究開発法人防災科学技術研究所が運用する全国強震観測網でKyoshin Netの略称です。特徴は、全国を約20km 間隔で均質に覆う1,000箇所以上の観測施設からなる、密度の高い強震観測網であることと、地表面上に統一した規格で強震計が設置されている点です。運用開始は1996年6月で、これ以降の全国の地震に対応した貴重な記録に接することができます。Webに設置されたページでは、地震の検索機能なども充実しており、データを見たい地震に適切にアプローチすることができます。
http://www.kyoshin.bosai.go.jp/kyoshin/
http://www.kyoshin.bosai.go.jp/kyoshin/data/
K-NETが提供する興味深いWeb上のサービスに、強震モニタがあります。これは、いわば日本列島の揺れの状態のライブ中継です。大きな地震のときばかりでなく、列車の通過や工事、あるいは小規模の地震などで地盤は常に揺れています。この揺れの状況が日本列島の地図上に表示され、リアルタイムに揺れのモニタリングができます。過去の地震時における揺れの伝播の様子を見ることもできますし、緊急地震速報とも連動しているようです。将来の地震防災につながる技術だと考えます。
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