AI

車の自動運転や囲碁・将棋などの対戦で話題に上がるのがAI(人工知能)です。AIを使えば、Geo-Stickで計測されたデータが地震によるものかノイズなのか、直下型地震によるものかプレート型地震によるものか、あるいは地震により建築物が損傷したか、地盤が液状化したかなどを、人の手を介さずに判断できるようになるかもしれません。

この中核をなす技術は、ディープラーニングと呼ばれています。NVIDIAのページなどにわかりやすい解説があります。

→人工知能、機械学習、ディープラーニングの違いとは|NVIDIA
→ディープラーニング|Wikipedia

ディープラーニングでは、多層からなるニューラルネットワークを学習させ、例えばGeo-Stickで得られた加速度時刻歴が、前述のどのパターンに分類されるかを正しく判断できるようにします。このためには、数多くの計測データと学習のための分類が必要となります。

過去に地層科学研究所では、ディープとまではいかないのですが、ニューラルネットを使って加速度データを分別する手法を検討したことがあります。

→ニューラルネットワークを使った波形の分別|地層科学研究所

今後、ディープラーニングのツールが整備されれば、地震防災にも必ず役立ってくると考えられます。