距離減衰式
地震の揺れは、地震が発生した場所から遠くなればなるほど弱くなります。このことを距離減衰といいます。距離減衰式とは、この地震の揺れの強さと震源からの距離との関係を式に表したものです。これは、過去に発生した数多くの地震のデータをもとにした回帰式で、地震のマグニチュードや震源からの距離などを計算式に入力すると、震源からの距離に応じて、地震の揺れの強さや震度が求められます。 距離減衰式は、地震の揺れを予測 […]
地震の揺れは、地震が発生した場所から遠くなればなるほど弱くなります。このことを距離減衰といいます。距離減衰式とは、この地震の揺れの強さと震源からの距離との関係を式に表したものです。これは、過去に発生した数多くの地震のデータをもとにした回帰式で、地震のマグニチュードや震源からの距離などを計算式に入力すると、震源からの距離に応じて、地震の揺れの強さや震度が求められます。 距離減衰式は、地震の揺れを予測 […]
地震時の揺れの強さは「震度」で表現されます。気象庁が発表する震度は、過去には測候所職員などの体感や周囲の被災状況によって決められていました。例えば、1946年まで使われていた震度階では、「震度Ⅴ(強震):壁に割れ目が入り、墓石・石灯ろうが倒れたり、煙突・石垣などが破損する程度の地震」といった具合です。1996年以降は、客観性や速報性などを高めるため、地震計より得られた加速度データをデジタル処理し、 […]
車の自動運転や囲碁・将棋などの対戦で話題に上がるのがAI(人工知能)です。AIを使えば、Geo-Stickで計測されたデータが地震によるものかノイズなのか、直下型地震によるものかプレート型地震によるものか、あるいは地震により建築物が損傷したか、地盤が液状化したかなどを、人の手を介さずに判断できるようになるかもしれません。 この中核をなす技術は、ディープラーニングと呼ばれています。NVIDIAのペー […]
Geo-Stickによる診断サービスでは、地震時に大量のデータが送られてくることに対応するため、クラウドと呼ばれるシステムを活用します。 「クラウド」とは、クラウドサービスプラットフォームからインターネット経由でコンピューティング、データベース、ストレージ、アプリケーションをはじめとした、さまざまな IT リソースをオンデマンドで利用することができるサービスの総称です(『クラウドとは?|AWS』よ […]
建築物の3次元地震応答解析を行おうとすると、構造のモデル化や材料特性の設定、入力地震動の作成など、多くの労力が必要となります。これを軽減してくれるのが、豊橋技術科学大学斉藤教授が開発された建築物の立体地震応答解析プログラムSTERA_3Dです。 →地震災害工学研究室|解析ソフト STERA_3Dでは、鉄筋コンクリート造/鉄骨造/鉄骨鉄筋コンクリート造/免震/制振など様々な建物の ・弾性振動モード解 […]
Geo-Stickで得られたデータを、建築物の理論的な振動と比較したい場合などに便利なツールがあります。それが、株式会社ストラクチャーのフリーソフトウェア「かんたん振動解析」です。 →株式会社ストラクチャー|フリーソフトウェア 「かんたん振動解析」では、直列質点系(いわゆる串団子モデル)の弾塑性振動解析を行い、各質点の時刻歴応答が求められます。質点の最大数は30個で、各階ごとに重量や階高、剛性(復 […]
Geo-Stickで計測されるデータは3成分の加速度データですが、これに様々な処理を施すことで、建築物の振動特性に関する多くの情報を引き出すことができます。Geo-Stickが記録した生データを直接処理し分析したいと考える方にお勧めのツールが、国立研究開発法人建築研究所が公開しているソフトウェアViewWaveです。 →Kashima’s Office|ViewWave ViewWav […]
Geo-Stickが建築物の上下の階に2か所以上設置されている場合に、上下の2個1セットのGeo-Stickで得られたデータよりそれぞれのスペクトルを求めます。この2つのスペクトルに対し、「上」割る「下」で比をとったものがスペクトル比です。 スペクトル比が表すものは、2つのGeo-Stickに挟まれた部分の振動特性です。例えば、6階建てのビルで6階と1階にGeo-Stickが設置されている場合を考 […]
Geo-Stickにより地震時に得られた加速度データからは、フーリエスペクトルを作成することができます。フーリエスペクトルは、震動が継続した時間の全ての加速度データを用いて作りますが、これを時間を少しずつずらしながら一定の時間を区切って作成し、時間ごとに並べたものがランニングスペクトルです。Geo-Stickを用いた構造物の診断サービスでも用いられています。 加速度データより作成されたフーリエスペ […]
前回、Geo-Stickが記録した揺れ(加速度)の特徴を分析するためにスペクトルを用いることを説明しました。スペクトルは、波形をさまざまな周波数の波を重ね合わせたものと考え、それぞれの周波数の波がどのような割合で含まれているかを求めることで得られますが、このときの数学的な処理方法をフーリエ変換といいます。連続した波を、周波数ごとに区切ってその割合を調べるので、アナログ情報をデジタル情報に変換する手 […]